syghの新フラグメント置き場

プログラミングTipsやコード断片の保管場所です。お絵描きもときどき載せます。

Windows 10 20H1/20H2の新しいMS-IMEの誤動作やデグレードがひどすぎる

Windows 10 20H1 (2004) でMicrosoft-IMEに大きな仕様変更が入ったんですが、誤動作やデグレードがひどすぎる。

  • Firefoxで検索ボックスにフォーカスすると、なぜか「ひらがな」モードではなく強制的に「全角カタカナ」モードになる。また、Enterで変換確定するとそのままいきなり検索開始になったりする。ブラウザのテキストエディター上での入力もレスポンスが悪すぎる。
  • Shiftキーを押しながら「C++」と入力すると、以前のバージョンではASCIIの「C++」となっていたのに、新しいバージョンでは全角記号+が使われた「C++」になる。

まったく使い物にならない。20H1がリリースされた当初も新しいMS-IMEは致命的バグの嵐で悪評がひどかったんですが、いまだにまともな動作が実現できていないようです。もうね、バカなの? 死ぬの?

というわけで以前のバージョンに戻しました。かなり快適になった。果たして新しいMS-IMEなんぞ使っている人間はいるんだろうか?

www.fmworld.net

あれ……なんか……MS-IMEの動きが……おかしぃ……変換できなぃ……もぅ疲れちゃった……でも……あきらめるのょくなぃって……アタシゎ……ぉもって……再起動してがんばった……でも……重ぃ……悲しぃょ……ゴメン……
でも……アタシとMS-IMEゎ……ズッ友だょ……!!

みたいに、動作がおかしいことに気付いていながらも旧バージョンへの戻し方が分からなくて新しいIMEを使い続けること約1年、ついにWindowsに嫌気がさし、Linuxに乗り換えるユーザーが出てきそうですね。

昔、一時期ATOKを使っていて、Windows 7からWindows 8.1に移行した後はMS-IMEを使い続けていたんですが、またATOKに乗り換えようかな。でもATOKは買い切り型がなくなったんですよね……サードパーティー製のIMEはOSの更新によって互換性がなくなって正常に動作しなくなることがあるので、最新のOSに対する継続的なサポートが受けられるサブスクリプション型のほうがメリットが大きいのは確かなんですが。

んんっ? よく考えると、ファーストパーティー製のはずのMS-IMEも、OSの更新によって正常に動作しなくなっている……?

個人的にはユーザー辞書は手動で育成するのが好みで、勝手に学習されると困ります。そういうのは一切要らないんで。最近流行りのアニメ作品や声優の名前とか予測変換候補に出してもらわなくてもいいんで。あと、学習データをクラウドにアップロードした挙句、流出されるなど論外です。IMEをONにした状態でパスワードを入力するバカはいないと思いますが、住所はどうしてもIMEをONにした状態で入力しますよね。ヘタすると電話番号もIME ONで入力するかもしれない。途中で気付いて慌ててOFFにしますが。

Firefox 89のデフォルトデザイン改悪を緩和するアドオン「Forefox Color」を使う

Firefox 89でデフォルトのテーマ(配色)が、しょうもない低コントラストに改悪されました。

www.itmedia.co.jp

ハァ? 「タブや通知が見やすく」? 何言ってんのこのクソザコライター? どこがどう見やすいんだ? 見づらいことこのうえないですね。この配色をデフォルトにしたMozillaのエンジニア or デザイナーは死ねばいいと思います。というか角丸のタブが猛烈にダサい。自分は角丸矩形が大っ嫌いなんです。
あと、非アクティブなタブ同士の境界線がなく、つながって見えるのも最悪です。ファビコンとタイトルテキストだけで判断しろとでも言うのか。ユニバーサルデザインどこいった。

この新しいUIデザインは「Proton」とか呼ばれているそうですね。プロトン……陽子のことか? なんでこんな珍妙なコードネームを付けた?

forest.watch.impress.co.jp

現状、「about:config」でProtonを無効化することもできるそうですが、その場合の動作保証はされないし、いつまでオプションが提供されるかも不明です。

「設定」→「拡張機能とテーマ」では、デフォルトで「システムのテーマ」が有効になっていて、従来はOS設定のタイトルバー配色*1が使われていたのに、89への更新後はそうなっていない。バグなのか?
とりあえず、配色をカスタマイズする公式アドオン「Firefox Color」があるので、これをインストールしてカスタマイズしていきます。

addons.mozilla.org

しかし標準で用意されているプリセットがどれもダサすぎる。センス皆無じゃねーか。こんなんだからデフォルトのデザインやテーマもダサくなるのか。

以前のバージョンに寄せるべく、自分好みのシンプルかつ適度なコントラストのライトテーマ(青、白、黒を基調)を作成してみました。テーマはURLとして簡単に共有することができるようになっています。

color.firefox.com

ただし、システムがクラッシュするなどしてFirefoxが強制終了してしまうと、Firefox Colorで設定したテーマが外れてしまうようです。起動後にしばらく放置すると復活するようですが。

Firefox 89の配色の改悪は海外でも問題視されているようですね。こういうつまらんクソみたいな変更をするからユーザーがどんどん離れていくのが分からんのか? いくらなんでも頭悪すぎ。リリース前にレビューくらいするはずですが、そのレビューで落とされなかったということは、今のMozillaにはまともな(ユーザー目線に立った)レビュアーがいないってことでしょう。まあたいした危機感もないようだし、とことん落ちるところまでいけば? 誰も使わなくなってから後悔しても手遅れだけど。

mozilla.crowdicity.com
Mozillaのクソ野郎が消しやがった。以下はInternet Archiveに保存されているページ。
web.archive.org
bugzilla.mozilla.org
support.mozilla.org
connect.mozilla.org

そもそもPC版のFirefoxは別にモバイル版に寄せなくてもいいのに……
コンテキストメニューやドロップダウンメニューの行間が広がったことで、誤クリックはしにくくなったんですが、ブックマークツールバーのドロップダウンリストに表示できる項目数が少なくなったのがいただけない。

ブラウザというのは、もはやOSと同じであり、こいつらは出しゃばってはダメなんです。主役はWebサイトやアプリであり、そしてそれらを使うユーザーです。彼らがやりたいことを邪魔してはいけません。

※2024-02追記:
Firefox 122で、ウィンドウが非アクティブになったとき、タイトルバーの文字色やアクティブなタブの色が薄くなるようになりました(半透明化?)。ただしタイトルバーの背景色は変わりません。違うコレじゃねえよ。こんなつまらん変更でごまかすな。だから88以前の仕様に戻せっつーの。OSネイティブの動作をリスペクトしろ。勝手にキモい動作でオナニーすんな。相変わらずMozillaには無能なクソデザイナーしかいないらしい。

*1:Windows 10の場合、デフォルト設定では、タイトルバーの色はアクティブ/非アクティブでまったく変わらず、キャプションの色が若干変わるだけなので状態が非常に分かりづらいのですが、「設定」でアクセントカラーを選択する箇所にて「タイトルバーとウィンドウの境界線」にチェックを入れておくと、アクティブ時にタイトルバーの色が変化するようになります。

日本は危険生物の個人売買が簡単にできる無法国家らしい

戸塚で行方不明になっていたニシキヘビ、見つかってよかったですね。案の定、灯台下暗しでしたが。
しかし、なぜか飼い主を擁護する連中がいます。無断で飼育禁止の生物をアパートで飼っていた悪人なのに、意味不明です。

日本では普段悪いことをしている人間がたまに良いことをすると「よくやった!」みたいに変に過大評価されます。いや、普段から悪いことをせずに普通に生きている人のほうが評価されるべきでしょ。普段からルール違反をせずつつましく生きている品行方正な人間が、ちょっと魔が差して悪いことをすると徹底的に寄ってたかって叩こうとするくせに。

ヘビが逃げたことを隠して黙っていて、被害が出てから明るみになるよりはマシとはいえ、各方面に多大な迷惑をかけたことは揺るぎようのない事実です。かといって、もうこれ以上過剰に袋叩きにする必要はないと思いますが、問題はそういった危険な外来生物をなぜ個人で簡単に売買できるのか、ということです。完全に法律がアホですね。

今回の騒動で、『アウトブレイク』という映画を思い出しました (1995)。

eiga.com

闇ルートで外来生物のサルを売買しようとしたウェーイ系のアホが、サルの保持していた凶悪な未知の*1殺人ウイルスによるパンデミックを引き起こすのですが、このアホは結局ウイルスに感染して無様に死にます。まあそれは自業自得なのでざまあとしか言いようがないのですが、よく分からないまま勝手にウイルスを人づてにうつされ、巻き込まれて命を落とした人達はたまったもんじゃないですね。
最終的に、感染爆発を起こした田舎の町1つをまるごと核爆弾で消滅させるという恐るべき計画が持ち上がるのですが、詳しくは映画を観てください。実にアメリカらしい発想の脚本です。

*1:実際には未知のウイルスではなく、かつて米軍が秘密裏に処分した既知のウイルスの変異体なのですが、主人公はその事実隠蔽をめぐる政治的な駆け引きによって板挟みになります。

道具を大切にしない人間は三流

スポーツに限らず、道具を粗末に扱う人間は三流です。
ラケットを壊すことがパフォーマンスだとでも思っているんでしょうか。擁護する連中はもっと気持ち悪い。意図的に破壊したら即失格・1年間公式戦出場禁止くらいの厳しいペナルティを課せばいいのに。ちょっとテニス(だけ)が人よりうまくできるってんで、周りからちやほやされて調子に乗っているんでしょう。

そういえばテニス界にはいい年こいて悔し紛れに線審にボールをぶつけたり、ラケットを破壊したりするデカブツのクソガキもいますよね。もう反省しないんだったらとっとと追放すればいいのに。あんな恥さらしのクズ野郎、顔も見たくもないでしょ。なんであんな脳筋自己中クソザコメンタルF*ckin'野郎がプロスポーツの世界にいられるのかまったく理解できない。熱くなるということと、感情のコントロールができなくなるということは根本的に違います。ハッキリ言ってテニスがどうこう以前の問題です。

どんな手を使おうが最終的に勝てばよかろうなのだみたいな風潮が蔓延るからプロスポーツは大嫌いなんです。もうそんなのスポーツですらねーよ。クズのプレーを見てクズが育つ。終わりのない悪循環。スポーツとは本来、肉体と精神の修養のためのものだったはず。スポーツマンシップとはいったい何だったのか。社会経験に乏しく、人間的に未熟で粗暴でも、スポーツさえできればすべて許される? そんなわけないでしょう。
オリンピックなんぞ最たるものですね。金の亡者が群がるだけの利権にまみれた汚い世界です。クソ五輪に寄生しないと食っていけないような競技は全部滅びればいい。

もちろん、イチローのように仕事道具を本当に大切にしている名選手がいることも知っています。彼は野球という競技そのものを愛していることが行動原理のすべてから伝わってくるので、その野球用具を作ってくれている人々にも感謝し、大切にするということは息をするように当然のことなのだと思います。彼に限らず、一流と呼ばれるプロ選手たちは当然のように道具を大切にしている方々のことだと信じていますが、勝った負けた、結果を出す出さないにかかわらず、またスポーツに真剣に取り組んでいる子供たちの規範として、道具を大切にするということは最低限のマナーとして守って欲しいわけです。それができない人間はスポーツをやる資格などない。

逆襲のシャアを冒涜したTV局

はあーダメ。日テレは全然分かってない。「我等が願い」*1と「BEYOND THE TIME」を丸ごとカットとかありえんですね。まあどうせ金の亡者・カスラックが邪魔したんでしょう。死ねカスラック。この業界の悪は大抵電通カスラックに行き着きます。
ていうか閃光のハサウェイのクソみたいな気持ち悪い映像と音声なんぞ垂れ流す時間があったらその分チェーン・アギの待機シーン入れろよ……あれを削るとかバカなの死ぬの?

いずれにせよ、今のアニメはもうどれもこれも30年以上前の作品に完全に負けてますね。人件費を削ることばかり考えて、小手先のオナニー技術ばかり追い求め、カネとコネだけたんまりある大手事務所に言われるがままホスト声優とアイドル声優だけで固めるからそうなるんです。まあいいんじゃないんですか? 小綺麗な量産型映像と量産型音声だけで一生満足していてください。

しかし、結局30年も経ての映像化。いまだ富野由悠季の過去の遺産にすがり、食いつぶすしかなくなったガンダム。この先どうなるんでしょう。
そもそもは最近のアナザーガンダムがことあるごとに爆死を続け、ファン層の若返りが見込めないことが先細りに拍車をかけているように思えます。まあガンダムを上っ面しかなぞらない作品なんぞ、アナザーガンダムを名乗ることすらおこがましい、爆死して当然なんですけどね。そういえば1ミリどころか1ミクロンもなぞってなくて、ガンダムである必要性すらないゴミカスもありました。鉄なんたらとか。もう口にするのも汚らわしい。
なお、アナザーガンダム自体を否定する気は毛頭なく、少なくともガンダムの名を冠するのであれば真面目にガンダムやりなさいってことです。ガンダムは似非監督や似非脚本家のオナニーの道具にしていいものじゃあない。Gガンダムはゲテモノ扱いされていますが、ちゃんと観ればガンダムやっていることくらい分かります。

*1:ネオジオンの国歌。

Windows 10でのシステムイメージのバックアップが0x80780166で失敗する場合

Windows 10 1909のサポート期限 (2021-05-11) が迫っているので、連休中についに機能更新することにしました。致命的不具合のパッチが出揃うまでは様子見したいので、普段は機能更新をグループポリシーエディターで365日(最大値)延期して、ギリギリまで勝手に機能更新が降りてこないようにしています。今回は20H1 (2004) を飛ばして20H2にするので、延期日数を90日に設定して、gpupdateコマンドで変更を反映します。

ただし、トラブルがあった場合にすぐに以前の正常稼働状態に戻せるよう、事前に「回復ドライブ」と「システムイメージのバックアップ」を作成しておきます。

回復ドライブはWindows 10の起動ディスクに相当し、OSの起動に必要な最低限のシステムファイルと修復ツールのみが含まれます。
システムイメージはユーザードキュメントも含むすべてのストレージデータを完全バックアップします。
ただしシステムを完全復旧したい場合、システムイメージのバックアップだけではダメで、回復ドライブも併せて両方作成しておく必要があります。
以下の手順解説が分かりやすいと思います。マイクロソフトのサイトにはまともな情報が何一つないのですが、富士通のサイトは日本語で懇切丁寧に解説されているので分かりやすいですね。

回復ドライブの作成には32GB以上のUSBメモリが、またシステムイメージの作成にはバックアップ対象以上の容量を持つメディアが必要です*1

回復ドライブの作成は順調に済んだのですが、システムイメージのバックアップはエラーコード 0x80780166 で失敗しました。
原因はいくつかあるらしいのですが、バックアップ元・バックアップ先ドライブのエラーをチェックしても異常は見つからず。
どうやらバックアップ先の外付けHDDに以前のシステムイメージのバックアップが存在することが失敗の原因らしく、いったんフォーマットしてからバックアップを実行すると成功しました。フルフォーマットではなく、クイックフォーマットでOKでした。

なお、システムイメージのバックアップ (System Image Backup, SIB) はWindows 7の頃から存在する機能で、そのためコントロールパネル上では「バックアップと復元 (Windows 7)」という名前になっているのですが、どうもこの機能はすでに開発・メンテナンスが終了してしまっており、Windows 10 1709以降はサードパーティー製のバックアップツールを使うことが推奨されているようです。将来的に機能自体が削除される可能性もあります(一応21H1ではまだ削除される予定はないようですが)。相変わらず使えねーOSだ……

docs.microsoft.com

System Image Backup (SIB) Solution:
We recommend that users use full-disk backup solutions from other vendors.

docs.microsoft.com

SIBの代替

サードパーティー製の代替製品としては、「LBイメージバックアップ」または「LBコピーワークス」あたりがよいのではないかと思います。「LBコピーワークス」はHDDの入替時に使ったことがあります。CDブートからのWindows PE上で動作するので、インストールの必要がありません。

ちなみに以前仕事でAcronis True Imageを使っていたことがあるんですが、コイツはユーザーインターフェイスが分かりづらく、また復元後にトラブルが発生することが非常に多かったので、良い印象がありません。Windows PE上で動作するスタンドアロンツールのほか、Windowsにアプリケーションとしてインストールしてバックアップを作成する機能もあるんですが、どちらもトラブルを起こすことが非常に多いです。

*1:システムイメージのバックアップ先は、外付けメディアであればほぼ何でも使えるのですが、個人的には、BDやSSDよりも長期保存に向き、失敗してもやり直しの利くHDDを推奨します。

劇場版・閃光のハサウェイに感じる一抹の不安

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の劇場版公開に先行して、YouTubeのガンダムチャンネルで「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(1988) を24時間限定で無料公開するとのことで、久々に観てみましたが、やはり問答無用で名作ですね。本当にニューガンダムは伊達じゃない。最後にサイコフレームの光が地球に広がっていくラストシーンは、もはや涙無くして観られません。画面右上のテロップとか、閃光のハサウェイの予告がときどき入るのが鬱陶しかったのですが、まあ無料配信なので許容範囲です。本当に作品に集中したければお金を出して円盤を買うかレンタルしましょう。

劇場版の閃光のハサウェイの予習として、劇場版の逆シャアが妥当かどうかは今のところ分かりません。ただ、少なくとも逆シャアを真に楽しむためには、ファースト三部作だけでなく、ぜひTV版ゼータとダブルゼータまで観ておいて欲しいです。理由は色々あるんですが、まあ観ればどういうことなのか分かることでしょう。ただしクソ劇場版ゼータだけは絶対に観ないでください。アレはアムロとシャアの対決によって幕を閉じたガンダムサーガに、富野監督自ら泥とクソを塗りたくって冒涜した、最低最悪の駄作です。俺は死ぬまであのクソゼータを絶対に許しません。

しかし、この頃の北爪キャラデザインは本当に魅力的ですね(残念ながら今はもう見る影もありませんが)。特にミライさん、超美人じゃないですか。アムロもブライトもカムランもシャアもララァ安彦良和のオリジナルデザインとは異なりますが、逆シャアならではの魅力があります。ダブルゼータからの続編なので違和感もありません。

閃光のハサウェイに関しては、富野由悠季自身が手掛けた原作小説を大学生の頃に読みました。なので、後味の悪い結末も知っています。ただし、小説版の「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は、これまた富野氏の小説「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」という、劇場版の逆シャアとは異なる展開となるパラレル作品の続編となっています。そのため、小説版のハサウェイは自分で手にかけたクェス・パラヤの幻影に悩まされるという、いわばアムロ・レイララァ・スンのような関係になります。トチ狂ってチェーンをぶっ殺したクソガキハサウェイではないわけです。まあ親父にナイショでテロリストやってる時点でクズであることには変わりないんですけど。

で、問題は劇場版の閃光のハサウェイについて、村瀬監督はいったいどの設定・世界線を採用するのか、最終的にどういう展開・結末にするつもりなのか、ということが一番心配なわけです。一応最後まで見届けるつもりではいますが、もしガンダムUCのようなふざけたことをするようであればいつでも見限る覚悟です。予告の絵と声から感じたイメージでは、まんまガンダムUCのノリでした。要するにまた気持ち悪い(出来の悪いゲームのような)カメラワークとモーションや、ホストみたいなしゃべり方をする声優、記憶に残らないチャラ臭い主題歌だらけなわけです。ああ、こいつらはまたガンダムUCと同じノリで安直に閃光のハサウェイも作ろうとしてるんだなと感じました。ぶっちゃけUCはアナザーガンダムみたいなものなので、どう料理しようが勝手にしてくれ、という感じですが、閃光のハサウェイを同じノリで作るとか狂気の沙汰です。またひとつ、宇宙世紀の遺産が食いつぶされていくのではないかと。もし仮に自分がアニメ監督だったとしたら、いくらキャリアを積んでいようが、あまりに恐れ多くて閃光のハサウェイの監督なんて絶対にできないですよ。たとえ何十億積まれても。モビルスーツにしか興味のない連中にとっては、どうせ(CGを下絵に描かれた小綺麗な)クスィーガンダムペーネロペーが動く姿が見られればそれだけで満足なんでしょうがね。まあ今の自分は80年代の作画や声優が大好きである一方、2000年代以降の作画と声優は大嫌いなので、そういう個人的なバイアスもかかっていることは否定しません。

もちろん、前代未聞の駄作・クソ劇場版ゼータの前例があるので、仮に富野由悠季自身が閃光のハサウェイ劇場版の監督を務めることになったとしたら、もっと不安になっていたかもしれません。どうせまた過去の作品に泥を塗りたくり、総監督または執筆者であった自分自身だけではなく、作品を作り上げた全スタッフや往年のファンをも欺き冒涜するようなクソ展開と結末に改変するんじゃあないのかと。