syghの新フラグメント置き場

プログラミングTipsやコード断片の保管場所です。お絵描きもときどき載せます。

BD-REの部分消去と再書き込み

(これは2013-05-31に書いた故OCNブログの記事を加筆修正したものです)

BD-REは部分消去できないので、残量を復活させるにはいったん全消去(フォーマット)する必要がある」というコメントをよく見かけるんですが、コレは正しくもあり間違ってもいます。確かに遥か昔のパケットライト方式(特にCD-RW時代)では、部分消去しても残量が回復しないことがありましたけど、少なくともBD-REDVD-RAMのようにランダムRead・ランダムWriteに対応しています(BD規格にそれほど詳しいわけじゃないので、ドライブやディスクのバージョンにもよるかもしれませんが)。おうちにある三菱の録画機能付きテレビLCD-32BHR300ではちゃんと番組消去後にディスク空き容量が消去した分だけ回復します。なお、PCのデータ保存用に使う場合、自分が使っているPioneer製ドライブBDR-S06J-BKのバンドルアプリCyberLink Media Suiteではファイル単位の部分消去はできず、一括消去機能(高速消去/完全消去)のみでした。

CD-RW時代はディスク書き込みに失敗したり、パケットライトを使ったソフトでFD感覚で書き込んでいたらいつのまにか読み込みできなくなっていたりしたこともありましたが、BD-R/BD-REではそういった経験は今のところないですね。自分はバルク品を一切使ってないというのもあると思いますけど。……と思っていたら遭遇しました。最近までSONYの11BNE1VXPS2(RESTART JAPAN BD-RE 11枚パック)を使っていたんですが、DRモードでのダビング時にエラーが発生してコピー処理が中断したり、ディスク初期化エラーが発生したりする現象に遭遇。同じパッケージ中の2枚だったので、ロットに問題があったのかもしれません。国産と銘打っているので安心していたんですが……
2015-01-12追記:
ダビングエラーに関してはどうやらディスク側の問題ではなく、TV側HDDの経年劣化による転送エラーが原因だった可能性が高いようです。

ちなみにDVD時代ではDVD-RW/+RWは使わず、もっぱらMaxell製のDVD-Rを使っていました。

BD-RとBD-REの価格差はDVD-RとDVD-RAMの価格差と比べて、ほとんど違いがないどころかメーカーや小売店によってはむしろREのほうが安いこともあるので、自分は(録画向けには)BD-RではなくREを買うようにしてます。ただ、BD-REファイナライズができないので、録画したTV機器で鑑賞するけどPCや他の再生機器でも鑑賞する、というのはBD-Rのほうが向いているかもしれません。また、BD-RとBD-REのどちらが(理論的に)経年変化に強いのかは知りませんが、BD-Rは耐久性の高い高級品も出回っています。長期保存するならばやはりBD-REではなくBD-Rでしょう。BDメディア自体はパナソニック製品(国内でメディアを製造している数少ないメーカーのひとつ)が人気のようです。とはいえ光学メディアはいつデータが読めなくなるか分からないので、大切なデータの保存用途であれば必ず外付けHDDなどと併用するようにしましょう*1。TV放送の録画用途に関してはコピー回数制限があるので、データのように簡単にバックアップするわけにはいきませんが……

*1:USBメモリも長期間放置するとデータが自然蒸発することがあるようです。これはSSDにも該当します。半導体ベースのフラッシュメモリは長期保存には向きません。