syghの新フラグメント置き場

プログラミングTipsやコード断片の保管場所です。お絵描きもときどき載せます。

ガンダムSEED DESTINYの感想

前作SEEDはTokyo MXの再放送を2016年に観ていたんですが、今年の3月からGyao!でDESTINYのリマスター版を無料配信していたので観てみました。しかし感想文をざっと書いて放置していたのを今日思い出したので一応公開しておきます。随所でDESTINYは酷評されていたので、一体どこがどうひどいのか恐る恐る確かめてみましたが、確かに こ れ は ひ ど い ですね(CV: ニャンちゅう)。なお、オリジナルのTV版は未視聴です。

以下、ネタバレを含むので要注意。


結論から言うと、世界観の設定は良いのに、それをすべてブチ壊す脚本の稚拙さ。とにかく登場人物の行動とセリフがひどい。視聴している側としては終始イライラしっぱなしでした。常識的に考えたらどうみてもそういう思考形態と行動にはならんだろ、というキチガイじみた自己矛盾を抱えるキャラクターばっかりです。

あとスーパーコーディネイター様に限らず、SEEDもDESTINYも爆発→実は生きていました、という展開が多すぎ。しかも生存描写がいくらなんでも雑すぎる。コレはしらけますわ。どうやらコーディネイターは遺伝子操作によって高温にもある程度の耐性があるとかいう設定があるらしいんですが、それにしても限度があるだろうが。タンパク質の熱変性を知らんのか。一体こいつらの皮膚は何でできてるんだ。特にフリーダムはどうみても洋上で撃墜されたときに核爆発を起こしているのに、搭乗していたスーパーコーディネイター様は何の説明もなく無傷で生還。ありえなさすぎる。要するにこの脚本書いたアホは、原爆や水爆をただのデカい爆弾としか考えてないアメリカ人の一般ピープルと末端兵士どもが大絶賛するハリウッド映画のクソ脚本家と同程度の貧相な科学知識しかないってことでしょう。このスーパーコーディネイター様、前作SEEDでもイージスのゼロ距離自爆に巻き込まれてストライクから脱出する間もなく爆死したはずなのに突然何の説明もなく宇宙にワープして治療を受けて生還しているんですよね。もうまったく意味が分からん。これで行間を読めとかいうのはアカンでしょ。間違った科学知識を与えかねない有害アニメに認定すべきだと思います(暴論)。

初代ガンダムゼータガンダムからパクった展開やセリフも、完全にスベっているだけで逆効果にしかなってません。とにかくパクリ方が雑で、煮詰めるどころか薄っぺらく表面をすくっただけのつまみ食いなので、自分のようなガチの宇宙世紀ファンからすれば失笑ものです。むしろバカにされているのかと怒りすら覚える。あと水中用モビルスーツモビルアーマーを除いて、敵味方どのモビルスーツも見栄を切りすぎ(カッコつけすぎ)なんですよね。ザクとかグフみたいな一般兵の乗っている機体までいちいちスーパーロボット的なスタイリッシュ(笑)ポーズをとるので鬱陶しい*1。そんなところに作画コストかけるくらいだったらまずキャラクターの頭身を何とかしろよ……大人も子供も頭身が同じ、貧相ボディに頭でっかちで気持ち悪いんですけど。

モビルスーツのデザインはまあまあ良かったと思います。セイバーはアスラン機らしくイージスやジャスティスのようなゼータ顔にすればよかったのに……中途半端にガンダム顔にするからダルマにされたんだ。
分離合体するインパルスの運用は特徴的で結構面白かったんですが、ほぼ毎回発進直後に必ず合体するんであれば最初から合体しておいたほうが絶対推進剤の無駄遣いしなくて済むと思います。軸合わせ→合体のスキも大きいし。頑張って描いたバンクを尺稼ぎに使いたいという大人の事情もあったんだと思いますが(実際インパルスの合体バンクは良い感じだと思います)。
個人的にはSEEDの初代ストライクが好きです。運用がF90っぽいし。SEEDはフェイズシフト装甲のアイディアも面白いですね。

見苦しい点としては、SEEDもそうなんですが、劇中機器のコンソールやユーザーインターフェイスがとにかくダサい。色使いやフォントが1990年代-2000年代初頭のインターネット黎明期を彷彿とさせる……というかそのまんまです。デジタルアニメの普及初期とはいえ、いくらなんでもMSゴシックはありえない。

あとミネルバの艦長タリア・グラディスは任務に忠実で結構好きなキャラだったんですが、最後にとった行動があまりにクズすぎて幻滅しました。「DESTINYを観て最終的に全員嫌いになった」という感想をみかけたことがあるのですが、確かに納得です。そういえばこの人、序盤で早々に子供の父親とは違う男と寝ているシーンがあるんですよね。なんだかんだ言って結局チ〇ポには勝てなかったんでしょう。

ただ、次はどんなクズが出てくるんだろう、どんな斜め上のトンデモない行動をしてくれるんだろうという遊びができる意味で、全体的には楽しめました。SEEDからの通念であるナチュラル対コーディネイターというテーマもSFとして考えさせられるものでした。少なくとも矮小でチンケなヤクザのつまらん抗争(≠戦争)に終始した鉄クソ(タイトルを口に出すのも汚らわしい)よりは100倍面白かったですね。惜しむらくは雑な脚本とキャラクター造形がせっかくの恵まれた世界観や設定を完全に台無しにしてしまったということでしょうか。

お色気担当の影武者ミーア・キャンベルも素晴らしかったです。ものすごい闇を感じますが、それはミーアによってラクスの影が浮き彫りになったからであって、聖人君子に祭り上げられるラクス様のほうが遥かに黒いですからね。SEEDにおける真の黒幕はラクス・クラインです。ラクス様の言うことはすべて正しいと、アホなプラント市民は妄信しているのですから。ていうかプラント市民はどいつもこいつも洗脳されやすすぎ。遺伝子操作を受けて生まれた人間は自分で思考しなくなるのか。それにしてもあのスケベすぎる衣装、劇中では誰が考案者という設定になっているんだろうか。

音楽もなかなかよかったと思います。SEED同様、カラオケで歌いやすい曲が揃っていますね。やっぱり2010年代の曲より良いんじゃないですか?

*1:このSEED系スタイリッシュ(笑)ポーズのせいで、最近のガンプラの箱絵は宇宙世紀の機体であっても同じようなクソダサポーズをとらされるようになりました。アーメン。