syghの新フラグメント置き場

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イスラエルは自身がナチ化していることを認識していない

今年の8月9日の長崎平和祈念式典イスラエル大使が招待されなかったことを理由に、アメリカをはじめとする西側諸国もこぞって不参加となった。
西側の連中は核をちらつかせてウクライナ侵攻を続けるロシアに対してはある程度強硬な姿勢を見せているが、「なぜか」イスラエルに対しては異様に甘い。相変わらずガザ地区パレスチナ住民の虐殺を続け、ロシア同様に核兵器の使用すらちらつかせている恥知らずの暴虐国家イスラエルは、規模は違えどかつてユダヤ人を迫害・虐殺(ホロコースト)したナチスドイツと大差ない。ハマスの拠点があるなどという根拠の薄い理由で、イスラエルは病院や学校を無差別爆撃して、民間人に多数の死者を出している。明らかに国際人道法違反で問題のある行為にもかかわらず、西側諸国の首脳はイスラエルを非難することすらしない。ダブルスタンダードとはまさにこのことだ。

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自分もこんな核兵器の使用をちらつかせるような野蛮な国や、それに賛同する下劣な国家は平和式典に招待しなくてもいいと思う。ロシアと同列に扱われるのは心外だそうだが、繰り返されるエリヤフの発言からも分かるように、客観的に見ればイスラエルもロシアと同じ穴のムジナであることは明白である。あの日から80年近く過ぎてもなお、キノコ雲の下に広がった地獄を想像できない、過去の人類が犯した最大級の罪業と結果引き起こされた惨状の事実から何一つ学ぶことをしない俗悪な一部の人間どもが牛耳っているのが政治という汚い世界である。核兵器の残忍な威力と深刻な被害の実相を知ったとき、まともな倫理的感覚を持った人間であれば「このような恐ろしい兵器は相手が誰であろうと二度と使われてはいけない」となるだろうが、残念ながら欧米のほとんどの一般人*1核兵器をただのでかい爆弾としか考えておらず、無知で無関心な連中の思考能力はそこまで到達しない*2。いまだにパールハーバーを引き合いに出して、ヒロシマナガサキは報復だなどと寝言を繰り返す論法の愚かしさは憤りを通り越して哀れにすら思える。科学にも世界史にも無知な米国民は、いまだに原爆投下は戦争終結を早めて大勢の兵士の命を救ったと洗脳されているが、日本降伏の決定打となったのは原爆ではなくソ連の対日参戦だし、戦後は核実験の爆心地に無防備な兵士を突撃させる「アトミック・ソルジャー」として自国の兵士すら核兵器運用のための実験台にしていたのがアメリカという国であるということすらも知らないのだろう。おめでたい話だ。兵隊をことごとく捨て駒扱いにして無謀な作戦を繰り返した戦中の日本と大差ない。国民が核兵器に関する正しい知識を得ると、アメリカは過去の原爆投下を正当化することができなくなるので、意図的に原爆の被害の全体像を隠蔽・矮小化していた。そして今も核兵器の実態を矮小化することを続けているのがアメリカという国であり、ハリウッド映画での核兵器の扱いがアホみたいに軽すぎるのは、米軍のためのプロパガンダ以外の何物でもない。もしくは核兵器のメカニズムと予想される重篤な被害を知ったうえで、あえてその行使を肯定する異常な神経の連中はこう考えるだろう。「この兵器を使えば敵をもっと効率的に殺し、苦しめることができ、最大の抑止力となる!」と。それがロシアやイスラエルという国の本性である。

本当は、平和式典になぜ連中を招待しなかったのかという理由くらいは明確な声明を国際的に発信してほしいのだが、実はイスラエルユダヤにあまり深く首を突っ込みすぎると関係者が生命の危険にさらされる可能性もある。そういう意味では西側も独裁国家のロシアや中国と大差ないかもしれない。

米国では、政治を親イスラエルの方向に操ろうとするロビー活動「イスラエル・ロビー」があると言われていて、政治の中枢に深く食い込んでいる。ユダヤ系団体よりもキリスト教福音派の割合のほうが多いらしいが、イスラエルに対して否定的な意見を述べると、「反ユダヤ」のレッテルを貼るだけで議論を強制停止し相手を黙らせることができてしまう。確かにかつてユダヤ人はホロコーストを受けてきた被害者だが、その過去の歴史がロビー活動に悪用されているのだ。日本でも自民党公明党統一教会創価学会といったカルト宗教団体をアコギな票集めに利用しているが、どうやら宗教団体が政治の中枢に深く食い込んでしまって政教分離ができていないのは日本だけではないらしい。声の大きい多数派が歪んだ思想を持てばどうなるかということを如実に示している。民主主義というか多数決主義の限界だろう。

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今、我々にできることは何だろうか。まずは次にPCを買い替えるときは親イスラエル企業のIntelではなく、AMDもしくはARMベースのCPU/SoCを搭載している機種にしよう。もっとも、Intelは第13世代と第14世代CPUの不具合で自滅してくれたので、今あえてIntelを選択する理由は何もない。ちなみにAppleIntelと決別してARMへの完全移行を決めたのは、自社設計による垂直統合の利点以外にも当時のSkylake(第6世代)の品質問題が背景にあったそうだ。傲慢なIntelの凋落と現在の苦境は、自らが招いた事態に他ならない。

*1:日本人の中にも広島・長崎の原爆被害と東京大空襲の被害を比較して、原爆を特別視することを否定する残念な連中がいる。確かに焼夷弾による無差別爆撃も非人道的であることに違いはないが、こいつらは被害の数字的な側面しか見ておらず、核兵器の本当の恐ろしさを理解していない。ネトウヨの中には核抑止論だけでなく、あろうことか日本の核武装論までをも勇ましく唱えるおめでたい連中もいるが、これは日本でさえ広島・長崎以外ではまともな反戦反核教育がなされていないことを如実に示しているとも言える。

*2:Windows 95の登場から間もなくリリースされたMicrosoftのマルチメディアAPIDirectXの開発当初のコードネームは「Manhattan Project」だった。これはもちろん原爆開発の「マンハッタン計画」を踏襲したもので、あろうことかロゴも放射能標識(☢)を模したものだった。Alex St. Johnへのインタビュー記事によると、当時世界を席巻していた日本製のゲーム機を駆逐するという意味があったそうだ。不謹慎にもほどがあるが、DirectXを開発したエンジニアも含め、核兵器に対する米国民の意識というのはその程度のものということである。MSの広報はさすがにこれはマズいと考えたらしく、最終的にロゴは「X」の形状に変更されることになったが、珍妙な形状にはその名残がある。