syghの新フラグメント置き場

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ガバガバ脚本のサメ映画に見るチャイナマネーの気持ち悪さ

8/8にジェイソン・ステイサム主演の『MEG ザ・モンスター』が地上波で放送されるとのことで、事前知識一切なく観てみました。
開幕からワーナーのほかに中国語簡体字のよく分からない配給会社が名を連ねているので嫌な予感がしてたんですが、マジでひどかったです。本当につまらない三流クソ映画でした。B級じゃなくてC級以下です。邦画を観て喜ぶ連中はこんなんでも面白いと思えるんでしょうね。

以下、ネタバレありです。

このクソ映画の何が悪いかって、恐ろしいまでにスリルがひとつもないんです。サメ映画なのに。むしろ早く喰われろや、ってずっと思ってました。特にヒロイン(?)の中国女の行動が支離滅裂で、ぶっちゃけ途中からサメのほうを応援してました。終盤の海水浴場沿岸に出現する巨大ザメに対するモブのリアクションもギャグ漫画かよって感じで薄っぺらかったですね。アジア人は表情の変化が分かりづらいっていうのもあるんですが、いやホントに死の恐怖に直面したらあの程度じゃすまねーよ。興ざめです。サメだけに。ていうか、もし本当に古代の巨大ザメ・メガロドンが現代に生き残っていたら世紀の大発見じゃないですか。なんで誰も驚愕・歓喜しないの? ジュラシックパークに匹敵しますよ? そもそも無人機を使わず深海を有人探査するっていうことは、何が起こっても自己責任っていう覚悟をしてきている人ですよねあなたたち?

ゴア表現(グロ表現)も全然たいしたことないので拍子抜けしました。喰われるときはサメに丸のみにされておしまいです。そのせいで薄っぺらいヒューマニズム表現がさらに薄っぺらく見えます。「突然もがきながら海中に引きずりこまれた後、海面が赤く染まって……」「喰いちぎられた手足だけが飛んできて……」「海から引き上げたら下半身だけゴッソリ喰われていて……」みたいなのは一切なし。ときどきある現実のサメ被害のニュースのほうが遥かに恐怖です。実態を知らないんですかね。

ところでハリウッド映画であるにもかかわらず、劇中に登場する電子機器のユーザーインターフェイスに英語と中国語がいちいち併記されているんですが、こういったところにチャイナマネーの影響があからさまに表れています。今回のコロナ騒動で想像以上に世界がチャイナに侵食されていることを思い知った人も多いと思うんですが、結局は金と頭数の力でゴリ押ししているだけに過ぎません。ソ連への牽制と日本人を使った人体実験目的でしかなかった原爆投下による大量虐殺を正当化したり、太平洋上で核実験を100回以上も繰り返して甚大な海洋汚染と健康被害を引き起こしたり、ベトナムにゲリラ狩り目的で枯葉剤をばらまいて深刻な土壌汚染と健康被害を引き起こしたり、石油利権のために中東にマッチポンプ戦争をしかけたり、トランプみたいな無教養で価値観の古いレイシストの俗物を大統領に選んで北朝鮮の刈り上げとガキのケンカのような小競り合いを繰り返したりするようなアメリカが世界の指導者としてふさわしいとは到底思えませんが、一方で中国のような人権無視のファシズム大国に牛耳られるというのはもっと恐ろしいことになりかねません。まさにナチスのような暴虐を繰り返す中国共産党を、本来いさめる立場にあるはずのドイツが中国寄りなのはどうしてなんでしょうね。ドイツの報道機関は機能しているんでしょうか。

それにしてもステイサムの無駄遣い映画でした。もったいない。