syghの新フラグメント置き場

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Windows 10でPhotoshop CS5が起動に失敗するときの対処

Windows 10 Anniversary Update (1607) をインストールした後、Photoshop CS5が起動時にクラッシュするようになりました。管理者特権だと起動します。仕方ないので以下のEXEをWindows 7互換モードに設定すると起動するようになりました。一方、Illustrator CS5は特に対応不要でした。

もともとCS5はWindows 10に正式対応していないし、無償・有償サポートの期限も切れている*1ので、まあ仕方ないといえば仕方ないんですが、別に新機能が欲しいわけでもないのにサブスクリプション契約を続けなければならないAdobe Creative Cloud (CC) に移行したいとは思いません。CS5に限らず、この先もWin10に大型アップデートが来るたびに同じようなアプリケーション互換性のトラブルが発生しそうです。ただでさえカオスでキメラな設計のWin10に、これ以上余計な機能や仕様変更を加えてどうするつもりなのか。もはや余計な機能追加なんて誰も望んでいません。本来アプリケーションを安定して動かすのがOSの役目なのに、今のWindowsは出しゃばりすぎです。

余談ですがWin10のUpdateOrchestratorの挙動は極悪すぎます。勝手にWindows Updateを実行したうえ、ユーザーの許可なく勝手にスリープやハイバネーションを解除してPCを再起動するなんて、横暴にもほどがあります。どれだけユーザーをバカにしているんでしょうか。Creators Updateでは多少緩和されているようですが、それにしてもアップデートのたびにプライバシー設定をリセットするのは極めて卑劣なやり口です。あとせっかくカスタマイズしたWindowsエクスプローラーの設定をリセットするのもやめて欲しい。

※2021-02-28追記:
今のところWindows 10 1909でもCS5を使うことができています。

そういえば、LightWave 11や2015もWindows 10 1809以降で動かなくなったようです。手元のWindows 10 1909でもLightWave 11.6.2のModeler/Layoutが起動時にクラッシュします。EXEをWindows 7互換モードに設定しても対処不能。どうやらMicrosoft IMEの仕様変更が原因らしく、ATOKGoogle日本語入力に切り替えることで回避できるそうですが……

変な仕様変更を入れて互換性を破壊するWindowsもアレですが、IMEの仕様変更ごときで起動しなくなるLightWaveの設計も相当アホだと思います。一般的なWindows API後方互換性自体は比較的高く、普通にWindows APIを使用して開発されたWin32アプリであれば、まず動かなくなるようなことはないはず。

※2021-05-04追記:
Windows 10 20H2に更新すると、LightWave 11.6.2のModelerもLayoutも起動するようになりました。20H1 (2004) でIMEにまた大幅な仕様変更が入ったらしく、その影響で今度は逆にLightWaveが起動するようになったようです。ただし、MS-IMEの互換性オプションで、「以前のバージョンの Microsoft IME を使う」をONにすると、LightWave 11が起動しなくなります。残念ながら20H1以降の新しいMS-IMEはバグだらけで使い物にならないので、以前のバージョンにしておいたほうがよいです。サードパーティー製のIMEを導入できない場合、Windows 10でのLightWave 11の利用は諦めましょう。

*1:Adobe CS5のリリースは2010年で、Windows 7時代の製品群ですが、無償サポートは2012年に、有償サポートは2014年に終了しています。