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syghの新フラグメント置き場

プログラミングTipsやコード断片の保管場所です。お絵描きもときどき載せます。

タブレットPCのデジタイザードライバーとWACOM外付けタブレット用ドライバー ―波紋との戦い―

ソフトウェアTips WACOM タブレット

(これは2012-09-01に書いた故OCNブログの記事を加筆修正したものです)

Fujitsu FMV-BIBLO MT/E50 (Windows 7 Home 32bit) はマルチタッチ モニターとペン(WACOM製)による入力機能が付いてるんですが、外付けの板タブレット(BAMBOOとかIntuosとか)を同時に使う場合、ドライバー(富士通 タブレットPC デジタイザー ドライバー V5.1.1-11)の再インストールが必要になるようです。

試したのはBAMBOO MTE-450なんですが、外付けタブレット用ドライバーV5.03-Jwdfをインストールした後、タブレットのシングルタップがダブルタップの動作になったり(ただのチャッタリング?)、ダブルタップが機能しなかったりして動作がおかしかったので、PC本体側デバイス用のWACOMタブレット ドライバー V5.1.1(富士通ドライバー同梱)をいったんアンインストールして、再度インストールするとうまくいきました。*1

なお、ペンのサイドボタンを押したときに右クリックの動作にならない(変なリングマークが出るだけ)現象が出ていましたが、デバイス マネージャーから[ヒューマン インターフェイスバイス]の下の[Wacom Virtual Hid Driver]を無効にしたら直りました。ペンタップしたときに出る波紋エフェクトを消したい場合も、このドライバーを無効化するとよいらしいです(Win7 Pro以上のエディションだとグループポリシー機能で対処する方法もあるが、これなら別にグループポリシーが使えないHomeでも管理者権限さえあればOK)。もちろんこのドライバーは別に無効化しても、PC本体側のマルチタッチ モニターはそのまま使えます。なお、比較的新しいバージョンのドライバーでは[Wacom Virtual Hid Driver]は表示されず、グループ ポリシー エディター(gpedit.msc)を起動して対処したことがあります。

ちなみにV5.3.3-3Jwdfなどの新しいドライバーでは、Windows 8Windows 8.1環境において、波紋エフェクトを消去するための上記の対処法はどれも使えなくなっている模様(そもそもWin8.x対応はすべての機種ではなく、Bambooに関しては後継製品およびBamboo Padのみらしいですが)。実はこの波紋エフェクト、単に見た目がうっとうしいだけではなく、実際にユーザーインターフェイスの応答が悪化する(特にタスク バーにおけるウィンドウ切り替えの操作性が最悪になる)などの悪影響しかないという最低最悪の機能。Intuosの場合はWACOM側がこの波紋エフェクトを無効化する機能を新しいドライバーに最近ようやく付けたらしいんですが(Vistaがリリースされてからいったい何年経ってると思ってやがるんでしょうか)、Bamboo用のプロパティにはそんな機能がない……

一応レジストリを編集することで波紋エフェクトのみを消去することは可能らしいです。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Cursors\ContactVisualization

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Cursors\GestureVisualization

上記のエントリーが、それぞれ 0x00000001 (1) と 0x0000001f (31) になっているはずですが、これらをともに 0 に修正し、その後Windowsを再起動することで邪魔な波紋エフェクトが消去されます。*2
しかし、このレジストリ編集による対処では外観が変わるだけで、自分が意図している従来通りのきびきびした動作とは若干異なる模様。特にタスク バーをペンでタッチすることでウィンドウを切り替えるとき、微妙におかしな動作が頻発します(タップではなくドラッグと誤認識する模様)。また、WPFペンタブレットを使うと、たとえレジストリ編集で対処していても波紋エフェクトが発生します。新しいWACOMペンタブレットドライバーでは他にもWPF環境でSliderやScrollBar関連の問題が発生しますが、5.3.3-3でも修正されていません(WPFがリリースされてからいったい何年経ってると思ってやがるんでしょうか)。

もうあまりにもあまりな挙動なので、5.3.3-3をいったんアンインストールし、(昔アーカイブしておいた)Windows Vista時代にリリースされた古いドライバー5.05-7を入れ直したら、どうやらWindows 8.1でもWindows XP/Vista/7同様の操作性・応答性を得ることができるようになりました。残念な話ではありますが、旧Bambooユーザーは現状この古いドライバーを使うようにしたほうがいいかも。もちろんWindows 8.1での動作保証はされていない古いバージョンなので、ご利用の際は自己責任でどうぞ。また、このバージョンのドライバーは64bit版アプリで筆圧が効かないという問題があります。

ちなみにWACOMドライバーの再インストール手順は、必ず下記のステップを踏むようにしましょう。
参考:ワコムドライバとの付き合い方(案)

  1. 現在インストールされているWACOMタブレットドライバーをアンインストールする
  2. Windowsシャットダウンする(再起動ではない)
  3. PCの電源がOFFの状態で、タブレットのUSBコネクターを外す
  4. タブレットを外した状態で、PCを起動する
  5. ログイン後、Windowsが完全に立ち上がり、他の周辺機器の認識やHDDへのアクセスが平常になったら、タブレットのUSBコネクターを接続する
  6. タブレットドライバーをインストールする

*1:ドライバーのダウンロードページに記載されているのだが、WACOMタブレット機能を内蔵しているPCで、外付けタブレットとそのドライバーを利用することは動作保証されていないらしい。利用の際は自己責任で。

*2:ちなみに英国式スペルではVisualisationなのだが、そもそもWindowsは米国生まれだし、また実際レジストリのキー名に使われているのはVisualizationであることに注意。英語の読み書きに精通している人だったらすぐに気付くと思うが、どうもこのスペルを間違ってVisualisationと記載している人が多い模様。