(これは2010-10-03に書いた故OCNブログの記事を加筆修正したものです)
Windows版のAdobe CS3とかCS4の設定ファイル(Photoshopのキーボード ショートカットとか、グラデーション プリセットとか)は下記にあります。超簡単。
Windows XP/Vista/7/8の場合:
%AppData%\Adobe\
ただし、Flash CSやDevice Centralの設定は
%LocalAppData%\Adobe\
にあるようです。
ちなみに%LocalAppData%環境変数はVista以降でしか使えません。
確かCS3からCS4にアップグレードしたときは、Visual Studioのようにインストール済みのCS3から設定ファイルを自動的にCS4へ引き継いでくれたため、特に改めて設定ファイルを配置し直すことはしていませんでした。
新たにクリーンインストールする際は、旧バージョンの設定ファイルを引き継ぐ場合、手動で配置し直す必要があります。
CS5をインストールした後、Photoshop CS4の設定ファイル(*.psp)をPhotoshop CS5の設定ファイル用フォルダーに手動配置したら、ちゃんと読み込んでくれました。ちなみにpspファイルはバイナリファイルと、エンコード=UTF-16 Big-Endian、改行コード=0x0Aのテキストファイルの2種類があるみたいですが、拡張子は一緒。
以下、分かっている範囲でpspファイルの説明。
・Brushes.psp
ブラシの設定。というか多分ブラシ プリセットのピクセル データそのものが含まれているので、かなりサイズがでかくなる。バイナリ。
・Gradients.psp
グラデーションのプリセット。バイナリ。
・Keyboard Shortcuts.psp
キーボード ショートカット設定。バイナリ。
・New Doc Sizes.psp
新規ドキュメント作成時のプリセット。テキスト。
・Patterns.psp
塗りつぶしパターンのプリセット。バイナリ。
そういえばPhotoshopのカラースウォッチってアプリケーション側の設定ファイルに保存されるんですが、Illustratorのそれはドキュメントファイル(*.ai)に保存されます。どっちがいいとかは言いませんが、統一されてないので最初は戸惑います……
まぁPhotoshopのグラデーションは、基本的にラスタライズされるからドキュメント側で持つよりはテンプレートをアプリ側の設定に持たせたほうが良くて、Illustratorのそれは基本的にベクトルのままだからドキュメントに持たせとかないとポータビリティが確保できない、ってのが理由かと。
ついでに言うと、FlashやFireworksのグラデーションエディタのUIはPhotoshopと全然違うので、最初は操作にかなり戸惑います。Fireworksはほとんど使わないんですが。
ちなみに、Illustratorのメニュー「ファイル」→「テンプレートとして保存」で、デフォルトで選択されているフォルダー位置は、
%ProgramFiles%\Adobe\Adobe Illustrator CS5\Cool Extras\ja_JP\テンプレート\
%ProgramFiles(x86)%\Adobe\Adobe Illustrator CS5\Cool Extras\ja_JP\テンプレート\
になっていて、Vista/7だとUACで拒否されてしまいます(テストしてないのかよ……)。
回避策として、.aitファイルを
%AppData%\Adobe\Adobe Illustrator CS5 Settings\ja_JP\New Document Profiles
に保存しておくと、新規ドキュメント ダイアログのプロファイルのドロップダウン リストに表示されるようになります。